【プレスリリース書き方講座】その1:メディアに取り上げられる広報ネタの作り方。

2021.04.23 広報ノウハウ

プレスリリース作成は広報活動において、避けては通れない業務です。自社または商品・サービスをメディアに取り上げられるために、ネタを探し、プレスリリースを作成し、メディアに届ける。このプロセスは多くの広報担当が日々行っていることでしょう。

しかし、「作成したはいいもののメディア露出に繋がらない」「プレスリリースの書き方がわからない」など、日々悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「プレスリリース書き方講座」では、全3回に分けてメディア担当者からお聞きした、読まれるプレスリリースの書き方をご紹介します。皆様のプレスリリース作成の参考になれば幸いです。

そもそもプレスリリースとは

プレスリリースとは、「プレス(press/新聞・新聞社)」と「リリース(release/発表・公開)」のを組み合わせた言葉で、企業や団体が報道機関(メディア)に対して新しい情報を発表することを意味します。よく似た言葉に「ニュースレター」がありますが、ニュースレターは情報発信を目的にしているため、情報を発信することがゴールになります。逆に言えば、プレスリリースはメディアに取り上げられて初めて目的を達成できます。

プレスリリースを書く目的

プレスリリースの目的は、メディアに取り上げられることです。メディアに取り上げれることによって、会社や商品の認知度が上がるなどの恩恵を受けることができます。極端な例で言うとメディアに取り上げられるという目的が達成できればプレスリリースを書く必要はありません。しかし、現段階ではメディアに取り上げれる手段として、最も一般的で有効な手段だと言えるでしょう。

ネタは独自性とトレンドが大事!

プレスリリースのネタで一番大事なのが、「独自性」と「トレンド性」です。独自性とは、他にはない唯一無二の情報のことで、トレンド性とは、トレンドや流行を先読みした情報のことです。詳しく説明していきます。

独自性とは?

メディアには毎日多くのネタが届きます。その中から選ばれるためには、他にはない唯一無二のネタであることをアピールする必要があります。ただ単に「新商品をリリースしました」というだけでは、メディアに取り上げるメリットがありません。他には無い自社のみの強み(USP)を探してください。ポイントは〇〇%や◯倍などの客観的な数字で表記することです。客観的な事実や明確なデータなどの、事実背景があると売れていると判断しやすくメディアに取り上げられやすくなります。

トレンド性とは?

メディアはトレンドに敏感です。そのため、社会情勢を見て今後人気・定着すると予想されるネタは目を引きやすいです。最近で言うと「コロナ」「オリンピック」「テレワーク」などのトレンドワードがありますが、それらをいち早くキャッチして、ネタにするとメディアにとっても取り上げる価値のあるネタになりやすいです。また、「クリスマス」「バレンタイン」「ハロウィン」など、季節ネタを取り入れることも有効な方法です。

広報ネタを作る際に注意するポイント

広報ネタを作る際には注意するポイントがあります。ここでは2つに分けてご紹介します。

どのメディアに届けるかを明確にする

広報ネタを作る際には、まず「どのメディアに届けるネタなのか」を明確にします。メディアによって、読者層やよく取り上げるネタが違います。届けるメディアが決まったら、そのメディアに合わせたネタを作ります。ポイントは、同じネタでもメディアに合わせてネタの切り口を変えることです。例えば、化粧品会社が新しい商品をリリースする場合、主婦向けの女性誌と男性向けのWebメディアであれば、興味のあるポイントは違って来るはずです。ネタを作り始める前にまず届けるメディアを明確にしましょう。

メディア映えするかを意識する

メディアは見た目にインパクトのあるものを取り上げたがります。例えば、トマトを丸ごと1個使用したトマトラーメンがあるとして、一方は面の上に丸ごと一個載っていて、もう一方は普通のラーメンと同じ見た目だとします。当然ですが、メディアは前者のラーメンを取り上げたがります。ネタを作る際には、メディアに取り上げた時にどう写るかまで意識すると良いでしょう。

ネタ作りの4つのステップ

ここではネタ作りの方法を4つのステップに分けてご紹介します。

STEP1:世の中のトレンドを調べる

まず世の中のトレンドを調べます。その時の流行りだけでなく季節ごとのイベントもチェックします。調べる方法としては、プレスリリース配信サービスによく載っているネタや、Twitterのトレンドワードなどを見ると良いでしょう。

STEP2:社内の情報を集める

次に社内の情報を集めます。ここで集める情報は、商品・サービスだけでなく会社の状況や独特な文化など、出来る限り多くの情報を集めましょう。何がネタになるかわかりません。

STEP3:送るメディアを決める

トレンド調査と情報収集が終わったら、プレスリリースを送るメディアを選定します。先述したように、メディアによってネタの切り口を変えることが前提となるので、重要なメディア選定は重要なポイントです。

STEP4:メディアに合わせてネタを作る

プレスリリースを送るメディアが決まったら、メディアに合わせてネタを作ります。その際、競合のプレスリリースを確認しておくと差別化がしやすいのでオススメです。ネタを作る時は、先ほどの4つのポイントを抑えましょう。

講義のまとめ

いかがでしたでしょうか。プレスリリースはネタが8割と言っても過言ではありません。独自性とトレンド性のあるネタにすることが大切です。ぜひ今回の講義内容ををうまく活用して、メディアに取り上げられるネタを考えてみてください。次回は、選ばれるタイトルの作り方をご紹介します。

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