【5分でわかる】差別化戦略とは?中小企業の8割が知らないコト。

2021.03.29 広報ノウハウ
【5分でわかる】差別化戦略とは?中小企業の8割が知らないコト。

近年、日本が経済的に豊かになったことやインターネットの普及もあり、市場が成熟し商品・サービスのコモディティ化が進んでいます。そのため、自社の商品・サービスの差別化は企業にとって必要不可欠なものとなりました。そこで今回は、他社と差をつけるために必要な差別化戦略についてご紹介します。

この記事を読めば、
差別化戦略とは何か
差別化戦略が必要な理由
中小企業の8割が知らないこと
が分かります!

差別化戦略とは

差別化戦略とは、機能やサービス面で他社にはない強みを活かし、市場において優位な立場を築く戦略のことです。差別化戦略は、経営学者マイケル・ポーター氏の競争戦略の中の1つとして提唱されました。競争戦略の中には差別化戦略の他に、コストを下げるなど価格が安いことを売りにして、競合と差をつける「コスト・リーダーシップ戦略」と、特定の顧客層やエリアに集中することで競合と差をつける「集中戦略」があります。

マイケル・ポーターの競争戦略

なぜ差別化戦略が必要なのか

差別化戦略が必要な理由は3つあります。

– 市場の成熟

日本が経済的に豊かになったことにより市場にモノが溢れ、技術力や商品力を磨くだけでは他社と差別化することが難しくなりました。また、技術の進歩により市場全体の技術力が向上し、ある一定のレベルのモノであれば、独自技術がなくても簡単に作れるようになりました。

– 消費者の選択肢の多様化

インターネットが普及し、いつでも世界中の情報を得ることが可能になったため、消費者が選べる選択肢が一気に増加しました。そのため企業は競合と差をつけるために、商品の質を多少落としてでも価格を下げるなどのコスト・リーダーシップ戦略に頼らざるをえない状況にりました。

– 参入障壁の低下

インターネットの普及と共にグローバル化も進み、消費者は価格の低い海外製品が簡単に手に入るようになりました。これによりこれまで、集中戦略などで優位性をとっていた企業は戦略の方向転換を余儀なくされました。

このように現代社会では、市場にモノが溢れかえり、消費者の選択肢が増え、海外製品がどんどん参入してくる時代になっています。そのため、消費者に自社商品・サービスを選んでもらうために差別化戦略が必要となってくるのです。

差別化戦略の代表的な例

有名な差別化戦略の例として「スターバックス」の事例をご紹介します。

スターバックスコーヒーは誰でも知っているコーヒーチェーンです。スターバックスは「商品の種類とカスタマイズ」と「第三の家をイメージした店内環境」という点で他のコーヒーチェーンと差別化をしています。

そして、この差別化ポイントをブランドイメージとして、アルバイトを含めた従業員全体だけでなく、世の中に広く浸透できていることが成功の大きな要因だと言えます。

差別化戦略で一番大切な「USP」

差別化戦略で一番大切なのが「USP」です。USPとは「Unique Selling Proposition」の頭文字をとったもので、他社にはできない自社のみが顧客に提供できる価値のことを言います。自社の強みと似ているところがありますが、顧客から見てどのような価値が得られるのかという点で違いがあります。

しかし、いきなり自社しか提供できない価値を見つけろと言われて、すぐに見つかる方は少ないと思います。USPの探し方にはいくつかポイントがあります。

– USPを見つける方法

自社のUSPを考える時は、以下の9つの点に注意して商品・サービスを分析してみてください。

①選べる種類
②価格の安さ
③サポート体制
④利便性(立地など)
⑤最高級の品質
⑥迅速なサービス
⑦特別なサービス
⑧保証の充実
⑨その他(有形・無形の利益、価値ある特典など)

この中のどれか1つでも、複数の掛け合わせでも構いません。顧客視点で他社には真似できない自社が提供できる価値を探しましょう。

中小企業の8割が知らないこと

ここまで、差別化戦略とその方法についてお伝えしました。差別化戦略は企業のマーケティング活動において重要な戦略です。しかし、戦略を立てたのはいいもののどのように差別化をすればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで、私たちがオススメしたいのがメディア露出です。メディア露出をすることで会社のUSPをより広く伝えることができ、一気に競合と差別することができます。会社名で検索をした際にその会社のWEBサイトのすぐ下に、広告ではなく記事として取り上げられた検索結果があればそれだけで競合との差別化になります。

また現在、スマートフォンが普及しネット検索をする人が増えたことから、消費者の情報感度が高くなりました。そのため、企業からの一方的な情報発信ではなくメディアなどの第三者からの評価が上位表示されやすい傾向にあります。

メディア露出で効率的な差別化を

差別化戦略の1つとして本格的にメディア露出をしている会社はごく少数なのではないでしょうか。そもそも、広報部門を持っている企業の割合は、おそらく日本の企業の5%もないと思われます。またメディア露出は、競合他社との差別化を実現するだけでなく、ステークホルダーへのアピールや採用活動への影響も期待できます。

とはいえ、
「広報にかける時間もリソースもない」
「広報についてのノウハウがない」
「広報に使う費用が多く取れない」

など、課題はそれぞれ異なると思います。

弊社では、メディア側から直接メディア出演・取材依頼が届き、高確率でメディア出演が可能な「メディチョク」というサービスを提供してます。現在、多くのメディア関係者が利用しており、低コストで広報担当を設けずに広報活動を実現することも可能です。是非「メディチョク」を使って、効率的に自社の魅力をPRしてみませんか?