【プレスリリース書き方講座】その3:最後の仕上げ。印象に残る文章の書き方と配信方法

2021.05.14 広報ノウハウ
【プレスリリース書き方講座】その3:最後の仕上げ。印象に残る文章の書き方と配信方法

プレスリリース作成は広報活動において、避けては通れない業務です。自社または商品・サービスがメディアに取り上げられるために、ネタを探し、プレスリリースを作成し、メディアに届ける。このプロセスは多くの広報担当が日々行っていることでしょう。

しかし、「作成したはいいもののメディア露出に繋がらない」「プレスリリースの書き方がわからない」など、日々悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「プレスリリース書き方講座」では、全3回に分けてメディア担当者からお聞きした、読まれるプレスリリースの書き方をご紹介します。皆様のプレスリリース作成の参考になれば幸いです。

(この記事内容については、弊社が独自にヒアリングしたメディア担当者の意見を元に作成しています)

印象に残る文章とは?

そもそも印象に残る文章とはどのような文章なのでしょうか。プレスリリースにおける印象に残る文章とは、相手が想像することができる文章のことです。想像することができる文章とは、具体例や根拠となるデータがあり、客観的に判断しやすい文章です。ここでは1つずつ詳しく説明していきます。

印象に残る文章の4つの特徴

①結論から述べられた端的な文章

印象に残りやすい文章はまず、大前提としてわかりやすい文章です。結論から端的に述べられた文章は、読み手にとって理解しやすい構成になっています。結論から述べる方法として代表的なのが、PREP法です。結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)という流れにすることによって、わかりやすい文章になるだけでなく、伝えたい内容に説得力が出ます。

②具体的なイメージができる文章

具体的なイメージができる文章とは、客観的なデータや具体的な説明で読み手が情景をイメージ出来る文章のことです。例えば、「〇〇が100万個の売上突破!」と言われてもその数字がすごいかどうかを、業界の知識がないメディアは判断できません。「新商品〇〇が外出自粛の影響で売り上げが前年比◯%急増」など、事実背景がある情報だと具体的なイメージがしやすいです。

③ストーリー性のある文章

ストーリー性のある文章とは、「起」「承」「転」「結」のある文章のことです。起承転結は文章を書く上で基本的な構成なのでご存知の方も多いと思います。プレスリリースの場合の構成は以下の通りです。

・起:リード文に要点を記載
・承:リード文でまとめた要点の説明
・転:例え話や客観的なデータで根拠を示す
・結:このプレスリリースのまとめを記載

④想像が膨らむ文章

想像が膨らむ文章とは、読んでいてなぜそうなのか気になる文章のことです。例えば、「美味しい野菜を販売します」という表記の仕方と、「一口頬張ればほっぺたが落ちるかと思うくらい衝撃的な甘さのピーマンを販売します」という表記の仕方ではどちらの方が想像が膨らむかは一目瞭然です。読み手の興味をそそる魅力的な書き方をしましょう。

印象的なプレスリリースの例

ここでは、実際の印象に残る文章で作られたプレスリリースの例をご紹介します。

タイトル:

4000万円のフライパン!老舗鋳物(いもの)屋が実現したい「調理器具の革命」

リード文:

世界一お肉がおいしく焼けることを目指した「おもいのフライパン」が待望の新商品の構想を発表。クラウドファンディング「Makuake」でプロジェクトを開始。

〇〇(会社名)は、「世界一お肉がおいしく焼けるフライパン〜おもいの フライパンシリーズ」にて、蓋と鍋の両方の使い方ができる「マルチパン」をリリースします。2020年1月にMakuake で実施後、支援額が2200万円を突破し、1072名のサポーターに支援されたプロジェクトから早一年。待望の2弾目の挑戦。 

文章:

鋳物(いもの)の町として盛んな〇〇市にて80年以上の歴史を持つ〇〇。 その技術を駆使し、2017年に12月に「おもいのフライパン(20cm)を発売。瞬く間に大人気商品となり、入荷が3年待ち の状態に。 昨年、クラウドファンディング「Makuake」で集めた支援額は、フライパン部門歴代1位の22,455,100円。あれから1年 、試行錯誤を繰り返し、通常のフライパンではなし得ない熱伝導率と蓄熱温度の高さを実現しました。 今回のクラウドファンティングでは、調理器具部門では過去最高となる支援額4000万円を目指します。 

今回のプロジェクトでは、3年の研究と試行錯誤を経て実現に漕ぎつけた、フライパンの「蓋」と「調理器具」の2つと して利用できる「マルチパン」を発表します。今までの「おもいのフライパン」では、焼く・煮る・揚げるしか対応できなかった調理が、蒸す・炊く・重ねるの3用 途で可能に。既存のフライパンと組み合わせることで、蓋と鍋のどちらでも対応。

ダッチオーブンとしても利用でき、今まであった「 もったいない」を無くすことができます。一般的なフライパンと「おもいのフライパン」を全く同じ条件で、同じ部位のお肉 を焼き、味を数値化して比較分析を行った結果、「肉のコク」がより強く出ていることがわかります。スッキリと 消え る先味から後味まで肉のコクが強く表れ、肉らしさ、肉本来の味を引き出すこと ができています。今回の「おもいのマ ルチパン」も同様に、おいしさを引き出す設計になっています。 

最後まで手を抜かない!プレスリリースの配信方法4選

最後にプレスリリースを配信する方法をご紹介します。自社のプレスリリースが一番魅力的に見える方法でメディアに届けましょう。

◉メディアに直接送る

その名の通り、メディアに直接プレスリリースを送る方法です。代表的な手段として、メールやFAXなどがあります。メディア担当者に直接見てもらえる可能性がありますが、読まれない可能性も高くなります。

◉プレスリリース配信サービスを使う

PRtimesなどのプレスリリース配信サイトを使う方法です。有料のサービスと無料のサービスがあります。Web上でリリースを配信できるため、多くのメディアに見てもらえる可能性があります。配信後メディアの反応を待つという受動的な面もあるので注意が必要です。

【保存版】プレスリリース配信サービス12社徹底比較!メリットやデメリットなど

◉SNSなどで配信する

TwitterやFacebookなどSNSに投稿したり、ダイレクトメッセージで送るといった方法です。近年ではメディア担当者もSNSで情報収集をしていることが多く、一般的な方法になりつつあります。

◉PR会社に依頼してメディアに届けてもらう

メディアと長い付き合いのある、PR会社に依頼してプレスリリースを届けてもらう方法です。多少の費用はかかりますが、メディアに確実に見てもらうことができます。広報予算が取れる場合は検討してみてもいいかもしれません。

プレスリリースを配信する際に注意すること

プレスリリースを配信することは、あくまでも手段でありゴールではありません。配信する際は、自社に合うメディアを選定しそのメディアに読んでもらうための方法を選ぶことが大切です。また、どの方法もメディア露出が確約されたものではないため、プレスリリースの内容が重要になってきます。

講義のまとめ

いかがでしたでしょうか。プレスリリースの内容がメディア露出を実現させる上で何よ売りも大切です。ぜひ今回の講義内容ををうまく活用して、メディアに取り上げられるネタを考えてみてください。

弊社では、メディア側から直接メディア出演・取材依頼が届き、高確率でメディア出演が可能な「メディチョク」というサービスを提供してます。現在、多くのメディア関係者が利用しており、低コストで広報担当を設けずに広報活動を実現することも可能です。是非「メディチョク」を使って、効率的に自社の魅力をPRしてみませんか?

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