1987年の設立以来、茨城県つくば市で消化器専門病院として地域医療を支えてきた筑波胃腸病院。「大きな病院でやるべき医療を、小さな病院が小さな地域でやっている」——その実力をいかに伝えるか。医療法人社団筑三会 理事長 鈴木隆二氏に伺いました。

背景:「正しい医療」だけでは伝わらない時代に
病院の特徴と、広報に注力しようと考えた背景を教えてください。
病院の特徴を教えてください。
専門性を持って消化器に特化した、専門性を持った医療機関・病院を持っています。患者さんにとってあるべき医療とは何か、というのを中心に考えているので、専門性かつ患者さんに向き合ったときに「それでいいよね」と、そこを共通項として。大きな病院でしかるべき・やるべき医療を、地域医療で完結させましょうというモットーでやってきた医療機関です。
なぜ今、広報に注力しようと考えたのですか?
我々は医療として正しいことをやっていると、もちろん思っている。でも、正しいことをやっているだけで患者さんに伝わる時代ではない。我々が「メディチョク」にお願いした第一の理由は、単に広報という感覚でいるんだったら他にいろいろ会社はあるし、単に広報というよりも、医療の情報というのは正しい情報を社会に流動させる、そういった義務や役割があると思っている。単に広報とは考えていないので、そう考えたときに「メディチョク」を選びました。
課題:過大な広告は「医療を曲げる」こと
医療情報の発信において、大切にしている考えは?
医療情報ということに関して、今、僕は懐疑的なところがあって。今、医学の正確性とか確かさというのを見てきて(患者さんが医療機関を)選んではいないんです。自分にとって合っているかどうかで(選ぶ)社会があるかなと思っています。だからやっぱり、そこで過大に広告してしまうことは、医療を曲げてしまうことだと思っています。逆に、情報ばっかり進んでいるところに医療が選ばれるという構図になって、メディアとして作ってしまっているところがあるから。
過大に広告してしまうことは、医療を曲げてしまうこと。だからこそ、正しい医療情報を社会に流動させる義務があると思っています。
活用:医師監修で、医療情報の信頼性を高める
メディチョクを通じて、どのように発信していますか?
我々がここにもうちょっとメディアと繋がりを、メディチョクさんと繋がることによって、情報の信頼性はもう少し高まると思っています。なのでそこが、社会貢献じゃないですけど、一緒にやっていけたら医師の監修が入ると、メディアさんも(いい加減なことを)言えなくなるというか。そうなるべきだと思うし、そういった社会ができたらいいかなと。大きな話になってしまいますけど、そう思います。
メディチョクならではの特徴はどこにありますか?
口コミを作るという技は、多分他のメディアにはないんです。メディチョクがメディアのこの医療情報を「これどうですか」と引っ張ってきてくれて、それを我々がマッチングします、というところで。私はリスティングにお金をかける半分、その半分かけたところでお釣りがくるぐらいの額で、月額の費用というのは少ないので、費用対効果は高いものだと思っています。本当にリスティング1件かけるぐらいのわずかなものをメディチョクにかけておくと、面白いことが起きます。
変化:口コミが口コミを生み、全国から患者が来院
掲載実績は、どのような変化につながりましたか?
(記事が)勝手に広がっていきます。「見たよ」という口コミが生まれていって、口コミから口コミが生まれる。単にその地域で開いた情報だけではなくて、結構な遠方からいらっしゃることが多いです。私たち茨城県とか千葉県に陣取っているんですけど、名古屋であったり大阪から来ていただいている患者さんもいて。今まで病気が不安で、記事などを見て納得していらっしゃっている傾向にあると思います。
具体的な数字での変化はありましたか?
リピート率が2.3倍に広がっているであったり、検査予約率が1.8倍に増えていると、数字としてそのぐらい。完全にその広報だけではないかもしれないんですけど、そういった数字として表れているのは(確かです)。病気が不安で納得していらっしゃったり、記事などを見て納得して来院される傾向にあると思います。
地方の病院でありながら、専門性を武器に全国区のメディアへ露出し、遠方からの来院・検査予約の増加という具体的な成果につなげている筑波胃腸病院。理事長は、医師監修による医療情報の質担保を通じた「社会貢献」という、さらに大きな視点も見据えている。